歯友會

成長を目ざす全ての歯科医師のために

スーパーGPコース内容

<概要>

スーパーGPプログラムでは次のような内容で治療技術を学んで頂きます。
第1回 経営学、目標設定、院内効率化、器具機械の選定
第2,3回 全く新しい咬合学、咬合採得法とその理論、診断学、体調管理法
第4,5回 保存修復学
第6,7回 根管治療学
第8,9,10回 矯正治療学 
各実習は参加者(4名まで)おおむね月一回の開催となります。(ご希望に応じます)そして診療効率の向上と、治療の質の向上は、これからの歯科医療が取り組んでゆかなければならないもっとも重要な問題です。
*ブラケットポジションにつきましては、矯正の講習をお受けになる前に、必ずオーソデントラム主催、白須賀直樹先生(インダイレクト法の第一人者)のブラケットポジショニングの講習および実習をお受けいただきます様お願い申し上げます。

<スーパーGPとは何か?>

スーパーGPとはアメリカの歯科大学で30年以上前行われていた臨床コースの名前で、GPは(General Practitioner)の略称で、スーパーがつくことで意味は「あらゆる治療を横断的に計画治療をおこない、患者さんを治癒に向かわせることができる開業医」です。
アメリカでは専門医が一般化していますが、「専門医があまりに厳密に分かれているために、医療と同じように、患者さんのお口全体として診断や治療計画が上手く機能しない」という問題が生じてきました。
それを解決するために作られたプログラムだったのです。実際、補綴をするにしても、矯正治療を行うことが前提であれば、治療計画自体がまったく異なったものとなってしまうでしょう。
特に専門医が分業化されていない日本では、よほど難しい症例以外は、ほとんどの歯の疾患を開業医が処置する必要があります。
そして一定のレベル以上の自由診療を提供するためには、単に部分的な治療を行っているだけでなく、口腔内、咬合、そして全身に対する影響を診断できなければ患者さんに提供できる治療レベルにも限界があります。
また、部分的に得意な分野があったとしても、噛み合わせや、根管治療、そして修復治療や矯正などあらゆる技術が、一口腔内を処置するためには必要となるで、それだけで解決させることは不可能です。
得意分野がいかに優れていても、苦手な分野があれば治療事態のバランスが悪くなり、治療計画自体も洗練されたものにならず、稚拙なものになってしまう可能性があるのです。
そのような弊害を取り除くことができ、治療技術を全て学んだうえでの、最良の治療計画を立てることができるのが、当社が主催しているスーパーGPプログラムなのです。
また、スーパーGPコースでは、疾患の根本原因にメスをいれ、「エネルギーを含めた治療に関する方法論」と、「自分自身をそのエネルギーから守る方法論」についても学んでいただきます。

<こんな歯科医師のために>

スーパーGPプログラムは、「どうして治らない」、や「いまひとつ治療に自信がない」といった悩みをお持ちの先生方、これから先に歯科医としてどうして悩み、きちんとした自由診療が行える治療技術を身につけたい先生に、ぴったりのコースです。

1、治療はきちんとやっているつもりなのに、いまひとつ患者さんが治ったと言ってくれない?(根管治療でレントゲンでは問題がないように見えるのに、痛みが引かない?修復後の治療経過がよくない)など
2、学校で習った治療技術だけでは、実際の臨床で自分の治療技術に自信が持てない⇒結果的に自由診療を薦められない
学校で習ったとおり治療をしているのに結果が出ない、講習会で聞いたとおり治療をしてても、どうもしっくりした治療効果を実感できない。
講習をしている先生はうまくいくといっているのに、自分がやってみるといまひとつ結果が出ない。
自由診療でも患者さんに治りますから安心して任せて欲しいといって治療をしたい。
3、かみ合わせを考えると矯正治療の技術習得はどうしても必要なのに、矯正はハードルが高そうでいまひとつ手を出せない。
矯正治療に取り組むには咬合の正しい理論、ブラケットのポジショニング、歯の移動テクニックの全てを習得しなければ自信を持った治療は行えません。
また骨格と筋肉の関係、全身と顎のポジションとの関係の理解が必要です。
4、矯正治療が上手くいっているはずなのに患者さんが納得してくれない。また不調を訴える。
並びがきれい、かみ合っている、だけでは本当の意味での矯正治療が終わったとはいえません。本人の体調が良くなることが実は大切なことで、矯正治療後に体調不良になる患者さんは意外に多いです。矯正治療こそ、ただしい咬合理論が必要です。
5、自分自身の体調管理に自信がない、将来が不安である。
自分自身の身体を管理できなければ医院経営はおぼつきません。また心も身体も健全な院長の下に優秀なスタッフが集まるのです。そうなれば自然と医院の流れはスムーズになります。
上記のような、お悩みをお持ちの先生は是非一度スーパGPプログラムの御参加を御検討ください。当社のプログラムはこのような御悩みをお持ちの先生に解決方法を提供できる自信がございます。一般的な講習会にはない、少人数の個別指導で本当の技術を学んで頂きます。本当の技術を伝えることができる人数には限界があります。本当に御悩みの先生こそ歓迎させていただきます。
また、ホームページを使った「自分に治療方針にあった患者さんを集めたい」、「スタッフの質を上げたい」、「医院のシステムズつくりをしたい」などのないようにつきましても、随時ご相談にのらせていただきます。(実際のホームページ作成や、システム作成などには別途費用がかかります)実習の際にぜひご相談ください。
注意事項
当社では、歯科医として歯科医療に貢献したい、歯科医療の本当の技術習得をしたい方を限定して講習を行っております。また講習をお受けになった先生に必ず成果を出していただくために、以下の注意事項を設けさせていただいております。ご理解いただきますようお願い申し上げます。
1、経営本位、インプラント治療、審美歯科を目的とした歯科医療を目指す先生のご参加はご遠慮いただいております。
2、自由診療でも、患者さんに納得頂ける技術習得を習得されたい先生、習得に時間がかかっても諦めない熱意のある先生のご参加をお待ちしております。
3、本講習をお受けになれば、ある程度の患者さんの治療には自信がつきますが、あくまでも自由診療を行うための技術です、保険診療に本技術を絶対にお使いにならないようお願い申し上げます。(安売りによる技術レベルの低下と、価格に対する誤った観念を患者さんに持たれないためです。ご理解ください)
4、自由診療技術習得とあわせ、体調管理のためのプログラムにもご参加ください。(詳しくはご相談ください)
5、マーケットインのため(患者さん獲得のための)、ホームページ作成、改変技術が必要となります。ホームページはご自分で改変できる程度の知識が必要となります。

1、経営学、目標設定

これからは歯科医師として成功するためには、技術的な完成度のみならず、経営者としての能力が絶対に必要になります。
経営に関しては歯科専門のコンサルタント業の方々もさまざまな提案をしていることと思います。
しかし、残念ながら、歯科医としての経験が無いため、
「本来の歯科医師がどうあるべきか?」
「どのような苦しみ、悩み、喜び、そして葛藤を持って治療にあたっているか?」
を理解して経営を成功させる方法を提案できるコンサルタントはほとんど皆無だと思います。これが、結果的に経営に偏った歯科医院を増やす原因ともなっています。
私どもは歯科医としてまた、経営者として20年以上の経験を持ち、さらにISO9001取得の経験を生かして一般的な品質管理の技術を歯科医療に取り入れながら、倫理感を持った歯科医院経営をおこない、歯科医がどうすれば幸せな職業として人生を全うできるのかを研究してまいりました。
15年以上にわたった歯科医院独特の経営に関する考え方について、そして問題解決についてスーパーGPプログラムにて講習させていただき、実際に先生に行動していただきます。行動が伴えば結果はおのずからついてきます。
また健康管理は歯科医にとってはとても重要な問題です。スタッフと自分自身の健康を守れなければ、医院経営はうまくいきません。健康管理方法については、東洋医学の考え方も取り入れたエネルギーのコントロール方法を学んでいただきます。エネルギーのコントロールの実践を行うことで「自身の運気の上昇」、「自分の使命」まで理解することを実感していただけると思います。
A、経営者として絶対に必要な目標設定
B、歯科医という職業は一体どうあるべき職業なのか?
C、医療としての歯科医療の位置づけ
D、スーパーGPとは?
E、歯科医院のシステム作り
 a.マーケットイン(いかにして選ばれる医院になるか、ホームページの活用法)
 b.マネジメントシステム(歯科医院のとしての質を高める基本方針、質目標、目標実行計画とは?)
 c.治療計画の必要性と、院内マニュアルの作成
 d.治療プロセスのチェックと、機器、器具、材料のマネジメント
 e.歯科医院としてのプロセスチェックと改善活動
 f.健康管理、疲れの取り方、医院ですぐ取り入れられる方法、スタッフの健康を守る。エネルギーのコントロール
歯科は非常に経営規模の小さな事業所です。もちろん大きな事業所もありますが、これらを経営、継続的に運営するとなると、「治療」はもちろんのこと、「スタッフの確保」、「集患」、「膨大な事務処理」、「税務会計」などを抱えて、結果的に何のために歯科医院を経営しているかわからなくなってしまうことも少なくありません。
当社での経営戦略はいかにして小規模で効率よく経営を取り回し、そして、後継者がいらっしやる場合は、患者さんという最高の財産を次の代に引き継いで行くかということを細部にわたって考察した結果、行き着いたノウハウです。
普段余裕が無く、考えるゆとりすらない先生も少なくないと思いますが、経営学という観点と、歯科医師として成功するための哲学を習得し、自分のたち位置を鳥瞰視して頂きます。

2、全く新しい咬合学、咬合採得法とその理論

咬合学に関してはさまざまな理論が展開されてきました。
歯の治療をしていて、「噛み合せがどうもしっくりこない」とか、「きちんと咬合採得したはずなのに補綴物が上手く入らない」といったトラブルは良くあることです。
また補綴治療が大きくなればなるほど、患者さんの訴えが難しくなることも実は良く経験することです。
また、特に矯正治療においては、歯を大幅に移動し咬合に大幅な変化を与えてしまうために、
「歯並びはきれいになったけど、調子は却って悪くなったきがする」、「かみ合っているように見えるのにに噛めない」といった訴えは非常に多いのです。
歯科医の感覚とは裏腹に、矯正治療を受けた患者さんの約7割が、治療結果に満足していないという事実があるのです。
これは矯正治療自体に噛み合せが考慮されていないために起こっています。
この講習では、「どうして噛み合せが合わないという結果が起こるのか?」、「どんな考え方で治療を進めれば治せるのか?」といった具体的な方法論を理解していただく内容となっております。
主な内容
1、普段の治療でも咬合は破壊されている・・・修復、根管治療でも咬合は破壊される。
2、矯正における咬合異常の考え方   ・・・咬合平面は正しいか?左右のひずみはないか?
3、顎位のズレを診断する       ・・・顎位のずれがない人はほとんどいない。
 
また顎関節症の治療に関して、咬合学はさまざまな方法論として治療に使われてきました。
しかし、一方で理論的にはつじつまが合うように考えられていても、実際行ってみると、「治る症例が限られている」とか、「最終的に上手くいかない」など問題も多い理論がほとんどです。
本プログラムでは、今までの考え方とは違ったアプローチから咬合を考え、補綴治療のみならず矯正治療にまでその理論を生かした治療技術を習得して頂きます。
A、全く新しい咬合の考え方
B、オープンバイト症例に咬合の本当の秘密が隠されている?
C、さまざまなパターンの症例の治療例(パターン分析)
D、全く新しい咬合採得法(実習)
本講習では、なぜ「今までの咬合理論の治療で結果が出なかったのか?」に関しての明確な回答と、患者さんの人生まで変えることが出来る、咬合理論に基づいた咬合採得法と実際の補綴、矯正での治療法について習得して頂きます。
咬合に対する新しい考え方
咬合学は全ての治療の基本でありながら、それを考慮した治療計画を立てる技術を教わることはほとんどありません。
今後、保険診療がしぼむ中、自由診療で経営を成り立たせるためには、高度かつ総合的な咬合を含めた治療計画を提示できなければ、患者さんを説得力を持って「自由診療に導く」ことはできません。
また矯正治療や、ブリッジ、パーシャルデンチャー、フルデンチャーなどの、大幅な顎位に影響が想定される治療では、顎位のコントロールを行わななければ治療に将来大きな問題を引き起こすと考えられ、中途半端な診断では将来必ず問題が起こります。
今まで咬合について行われてきたナソロジーおよびシークエンシャル咬合などは、顎位の誘導を行って治療を行うことが多いのですが、実際にCTスキャンを観察すると、通常の単なる顎位の誘導では難しいほどのゆがみが生じていることも少なくありません。
そのような事実とその意味を正しく理解し、全身の一部としての顎位を決める理論とテクニック習得して頂きます。
このテクニックを学ぶことによって、歯科治療が単に歯や顎にとどまらず、全身を治す治療であることを理解し、歯科治療の奥深さを理解することになるでしょう。

3、保存修復学

本研修では、長期間口腔内で機能する修復材料の充填材料の治療技術について研修します。
ゴールド、アマルガム、グラスアイオノマーは口腔内でもっとも安定し、身体に優しい材料です。
これらの材料は適切に扱って治療を行うことによって患者さんの口腔内を安定させ、口腔内の状況を良い状況に保つことが出来ます
また特にアマルガム、グラスアイオノマーは最小限の歯の切削量で治療を行うことが出来ます。
修復部位、欠損形態に応じてどのような材料を使用すべきかも理解して頂きます。
最近ではファイバーポストや大臼歯の直接レジン充填など、機能や材料の特性を全く考慮しない治療法が蔓延しており、まことに残念なかぎりです。患者さんが治るための治療技術を習得しましょう。
主な実習内容
1、麻酔法の実習・・・伝達麻酔の実習、相互に麻酔を打っていただき、効き具合を確認して頂きます。
2、アマルガム修復、グラスアイオノマー充填・・症例がある場合は治療の見学、そのあと抜去歯を用いた実習を行って頂きます。
3、PINアマルガム充填・・欠損の大きな歯に関して、PINを用いたアマルガム充填の実習を抜去歯にて行って頂きます。

4、根管治療学

根管治療は歯科治療の中でも非常に繊細で緻密な治療技術が必要とされる治療法です。

また、患者さんの中でも、治らないために歯科医院を転々とすると事が最も起こりやすい治療です。

痛みや、治療経過がまちまちで、さまざまな症例に対しても。完全に治ったと自信をもっていえるまでの治療ができるようになるまでには、多数の症例の経験を積み、基本手順にのっとった治療技術が必要です。

本研修では、治癒が悪く、予後不良な症例に対して、「何故起こったのか?」や「どうすれば治るのか?」といったことを出来るだけ短期間で習得していただける内容となっております。

また、顕微鏡を用いた治療を行うには慣れが必要です。実際の口の状態と同じマネキンを使って、顕微鏡を用いて実習することで、ミラーテクニック、超音波の動き等を実際に練習していただきます。

抜去天然歯を使用します。大臼歯をご用意ください。

5、矯正学

矯正治療は咬合学の知識が無ければ、患者さんの咬合を破壊しかねない治療です。
矯正治療学自体が、いまだに咬合を考えた治療法を行っているとは到底思えない現状であることはまことに残念な限りです。
当研修では、以下の学習に焦点を絞って研修を行って頂きます。
1、矯正治療に必要な咬合学
2、セファロ分析法(基本事項のみ)、セファロ分析法は実際の診断には使えない!
3、ブラケットポジションで咬合も決まりやすく!*
4、咬合ズレ具合によるパターン分析と治療法
5、ワイヤーベンディング
6、歯の挺出による咬合改善法とは?
顎関節症がなぜ発症するのか?体全体と咬合との関係は?、全身との総合的な内容をを含めた治療技術について理解を深め、実際の治療技術を習得して頂きます。
*ブラケットポジションにつきましては、矯正の講習をお受けになる前に、必ずオーソデントラム主催、白須賀直樹先生(インダイレクト法の第一人者)のブラケットポジショニングの講習および実習をお受けいただきます様お願い申し上げます。